川野さんの『Blue』はlighthouseで届けるべき本だから受賞有無に関係なく多めに発注はかけていて、問題はそれがちゃんと発注数通り入荷するかで、そういう観点からすると受賞しなかったのはありがたいんですよね。
マイノリティをテーマにした本がなんらかの賞を受賞することがめでたいことなのは大前提なんだけど、そうなるとその本(の在庫)が資本力の大きな本屋に持っていかれて、これまで地道に反差別反ヘイトの実践をしてきた本屋で売れなくなる(なぜなら発注しても入荷しないからね)という、正直言って腹立たしい状況にもなったりすることが容易に想像できるので、なんというかジレンマのようななにかがある。
まっとうな存在であろうとすればするほど、つまりまっとうなポリシーを維持してそれにそった運営をすればするほど、そのぶん手間は増えて儲けは増えない(どころか減る)のが本屋という商売なのだと、この1年ほど思わされ続けている。もちろんそのありかたをやめるつもりはないけど、たまには儲けさせてくれよベイベー、という気持ちは当然ある。
本で利益を得よう=生計を立てようなんてのは、正直無理ですね。だからそろそろ本以外のなにかで利益を得る=生計を立てる手段を見つけなきゃならず、今年はその模索の年になりそう。模索してるあいだにダメにならないようにしないとね。
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