本が売れないのは本(屋)の魅力うんぬんの問題ではなくて単にみんな金と時間と心身の余裕がないから、つまり政治の問題なので、本の世界をどうにかしたいと思ってるならまずは政治の話をしようね、それが近道だよ、って話をしても業界人はほぼ反応せず、というのがここ数年の私のTwitterだったので、「本(屋)の魅力を伝え切れてない!だからがんばんなきゃ!」的なこといまだに言ってる人を見ると、現実逃避しないと保てないんだろうな......ともはや哀れみの感情を持つにまで至っている。

が、この前カンミさんが書いてたように、これを公言してしまうとかれらは見下し的なものと捉えて余計に逃避していくことになるので、ひたすら淡々と「政治の問題だから私たちの努力不足じゃない」ということを書いてきたけど、現実逃避のフェイズにいる者は理屈を無視しがちなので、残念ながら響きはしない。BTのように気がつくのはマシなほう。しかもこれ、真面目な者ほどなりがち。日常的に搾取される立場にいる書店員は特に、自己責任論を内面化しがちなので。

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政治に搾取され、出版社に搾取され、なにをやっても上向かない状態が続いていると、報われない努力を続けることの悲劇性みたいなものに酔って誤魔化すしかなくなるので。

そうやって自己犠牲の努力を続けて、自分を誤魔化してすり減らしながら書店員やってる者がたくさんいて、それを美化して感動なんかしちゃってる出版社勤務者なんかがいたりして、そのうえ「本屋が大変です!買って応援しよう!」とか言ってたりする。そりゃあんたは買えるだろうよ。積読できるのはそれだけの余裕があるからだってことも理解してない。なにが「読書は買うまで!」だ。買えないんだよ。

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