『1984年』に関してはストーリー自体は追わなくてもいいから、作中書物として登場する〈集産制寡頭主義の理論と実践〉の部分だけ読むのでもいいと思っている。ここに独裁構築とその維持の仕組みが書かれていて、その仕組みは現政権がやっていることだから。ちなみに現政権がそれを意図的にやっているかどうかは関係ない。無自覚だろうと「結果として」そうなっているのなら、当然「結果として」独裁が構築・維持されてしまうのだから。残念ながら馬鹿でも独裁は構築できるし維持できるが、その場合社会自体の崩壊もすぐにやってくる。