「例外者の自覚に立つことは無の前に立ち、亡びの前に立つことであるが、同時にそれは無限の可能性の前に立つことでもある。こうしていつでも例外者実存は信仰と絶望(無神)との可能性に立っている。実存が例外者であることは、それ自身超越でありながら、同時に超越として一般者の前に立つことである。が、それは実存がそうした超越者に達するということではない。逆に超越の側からやって来る権威の前に立つということである。」

~「哲学の課題・宗教との対決」樫山欽四郎著より

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