ソウルの春(12.12: THE DAY)見たよ。
絵は軍用車の上に上がり真っ直ぐ前を見つめ、光に照らされるイテシン
いや〜すごかった。
現実はもう少し複雑だろうけど、まずはチョンドゥグァンの独裁を目指す絶対悪と、軍人としての職務範囲を守り独裁を許さない清廉なイテシンの対比で見せたところが分かりやすいのがすごい。ドゥグァンは冷徹・人懐っこい・激怒といった表情がクルクル変わるが、テシンは時折見せる涙や熱さを抑えた表情で、役者は徹底的にキャラクターを対比して見せている。最後のドゥグァンの高笑い、めちゃくちゃ演劇的だけど恐ろしくて震えるわ。
現実の複雑さを見せているのが脇を抑えるキャラクターで、反乱軍、鎮圧軍(政治家たち)はドゥグァンとテシンに必ずしも賛成するわけではなかったり、かと思えばすり寄ったり、諦めたりと、右往左往していて、これが人間の、戦争とか、争いとかに対峙する時のリアルなんだろうなぁ。
後で一緒に見た人と話してて確かに、と思ったのは何も知らされない民間人側の視点が全くなかったり、政治家側の思惑が見えなかったのは、スッキリしては見えるけど事態が簡単に収拾したように見せすぎるのかもしれない。
イテシンの副官役だったナムユノさん良かった。