B'zはダサいかダサくないかみたいな話がTwitterで盛り上がってるらしいが、今はあんまり信じられないけど、俺が学生時代は音楽評論家の評価やサブカル視点の評価というのが結構力を持っていて、デビュー当時のB'zは、評論家筋からはダサい扱いでしたよ。しかも長戸大幸率いるビーイングレコード所属ということがあったから、サブカル的な視点からも批判されてたしね。
あの頃、渋谷陽一辺りの言説が結構力持ってたんだよ。ツェッペリンは良いけど、他のベビーメタルやハード・ロックはダサいとか、薄っぺらいとかゴミ扱いでね。産業ロックという侮蔑的な言い方でヒットチャートに入ってくるようなハード・ロックやAOR系のミュージシャン、ボロクソだったもんな。売れてる音楽=ダサい、みたいなものは80年代欧米でも根強かったもんね
で、リスナーとしてはここで分岐点が来るわけよ。そうした言説に乗っかって聴く音楽かえたり公言しなくなるか、自分の好きな音楽変えずにいくか。俺がマサ伊藤が今でも好きなのは、あの当時から、そういうバンドのこと好きででいいじゃん、俺も好きだと言ってたからよ。B'zのこともビーイングのやり方には距離取ってたけど、バンドとしては当時からずっと評価してた。つまりはね、やはりロッキン・オンよりバーンなんですよ、やっぱりねw
バラカンのポッパーズMTVで一番印象に残ってるのは「バンドとしては好きではないんだけど、映像が素晴らしいから観てほしい」とスミスの「Queen is Dead」を取り上げてたこと。あのPV、監督デレク・ジャーマンなのよね。今にして思うと、ジャーマンのことを初めて知ったのもバラカン経由だったなあと。あの人、Queenからドクター・ジョンにジョン・クーガー・メレンキャンプまで本当に幅広く紹介してくれたからね。感謝してますよ、今でも。