今、踊る大捜査線シリーズのスピンオフが公開されているようだけど、話のあらすじ見て「脚本、君塚さんだろうな」と思ったら、やはり君塚良一だった。踊るシリースは、世間的には作品の内容について今更あまり語られることもないみたいだけど、踊るシリーズのメインライターだった君塚さんは、欽ちゃんのブレーンとして何十年にも渡って欽ちゃんの番組作りを支えてきた大ベテランの放送作家だけど、君塚さんがドラマの仕事やるとき、作品の真ん中に置くテーマは一貫している。それは「報道や犯罪に巻き込まれた人たちの目から見た話」だ。
初監督した「マコト」もそうだったし、第二作の「誰も守ってくれない」も、テーマとして通底していたのは犯罪に巻き込まれた被害者、または加害者の、家族やその周辺の人であり、他の監督作も、災害の犠牲になった人や報道被害に遭った人たちがテーマにあり、今回の踊るシリーズ最新作も犯罪被害者遺族が作品の背骨になっているようだ。
君塚作品は個人的に見た場合、どれも成功しているとは言い難いけど、TVのど真ん中で長年番組作りしてきた人が、自分達の罪を告白するかのようにこのテーマにこだわり続ける理由を知りたいなと前から思ってる。