https://www.james1985.org/topics/gaza/gaza_letters_yakushige.html
今、イスラエルがガザで行ってる虐殺行為は「ダヒヤ・ドクトリン」と呼ばれる戦略を基本としている。これは2006年のレバノン戦争において登場した軍事戦略だ。
この戦略の特徴は軍が住宅地やモスク、病院、学校などに対し、軍事的必要性を認めることのできない過度の武力を行使し、国際人道法における「均衡性の原則」を侵害する。「対テロ戦争」においては、軍事目標ではなく、一般市民や基本インフラに対して迅速かつ大規模な被害を与えることが重要であり、そのことによって「テロリスト」に対する支持を失わせ、「テロ」抑制効果を生み出すというものだ。イスラエルの空爆によって徹底的に破壊されたベイルート近郊の村の名前を冠せられたこの戦略は、公式にイスラエル政府が認めているものではないものの、テルアビブ大学の国家安全保障研究所を中心に形成されてきた有力な軍事戦略・思想の潮流とされている。
昔、日本中東学会によって詳しい解説がされたエントリがまだネット上にあるので、それをここで紹介しておきたい