東京ガス、米シェール開発買収 27億ドルで全株取得 - 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC160HE0W3A211C2000000/
原子力発電に頼らない電力構成を推進する、という意味で俺は一貫して東京ガスを評価している。そりゃね、全て自然エネルギーで賄えればいいですよ。でもそれは自然との戦いになるし、経済(格差)問題もある。日本みたいな山岳が多い、しかも自然災害の多い地では大規模太陽光発電とか大規模風力発電とかは土台無理なわけで、天然ガス、石油、LPガス等を燃料として、エンジン、タービン、燃料電池等の方式により発電し、その際に生じる廃熱も同時に回収する、つまりコジェネシステムを分散して各地域に配備していくスタイルが、原発に頼らない電力構成に最も適していると考えている。
QT: https://fedibird.com/@gaitifuji/111590689018186010 [参照]
日本のガス発電や石炭発電のクリーンさは世界でもトップなのよね。トータル(発電装置の処理廃棄まで含めたもの)で考えたら、太陽光発電より環境負荷は低くなる。それに経済格差問題を考えた場合、再生可能エネルギーへの全面転換は欧州のような国土の狭い国々や、逆に広大な土地持つアメリカのような先進国なら成立する話だろうけど、その時、必ず原発がセットになる。実は将来の原発全廃決めたドイツの電力構成の現時点で一番多いのは無煙炭・褐炭火力発電で 26.3%を占めている。風力発電より多いわけよ、今でもね。
で、この無煙炭・褐炭火力発電の技術は、日本の技術は現時点で世界最高水準にある、珍しくね。この間のCOP 28でアメリカやフランスが原発3倍にしようとかアホな言ってたけど、あれがかつてのグリーンニューディール政策の裏の顔だ。今はそれをカーボンニュートラルとか言ってますがね。石炭よりも原発とか俺にしたらふざけるなとしか言いようがないわけですよ。しかも高効率発電技術が日本にはある。これを生かさずにどうするとね。
公共インフラの構造を変えるときには漸進的にしないと必ず持たざるものたちが置いてけぼりになる。「善きこと」だからと議論を忌避して強引に押し進めれば必ず社会的弱者が割を食う。これは環境問題以外でも同じですよ。