立憲・菅直人元総理が東京18区から出馬しない意向固める 泉代表に「若い世代に期待している」 | TBS NEWS DIG newsdig.tbs.co.jp/articles/-/7

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菅直人が政界を引退するという。東日本大地震の時、原発事故対応に関していえば、彼がトップだったのは不幸中の幸いだったと思うが(彼でなければ、東電は現場から撤退していただろう)しかし彼のことをきちんと評価するならば、絶対に忘れてはならないことがある。それは、菅直人政権時に震災半年前に行われた参院選前に消費税増税方針打ち出したことだよ。鳩山から政権替わって、菅直人が選挙前に何を言い出したかといえばこれだからね。参院選の民主党マニフェストでは取り調べの全面可視化が消え、消費税増税が規定路線になって累進課税の見直しもほぼなくなり、法人税減税を検討とかになったんだからね。しかも与謝野馨をわざわざ内閣に呼び込んで。だってまだあの頃はリーマンショックから3年経過してなかったんだよ。そりゃあ参院選負けるさ。

で、そこでの敗戦が、結果的に安倍政権を生む素地を作ったんだ。今のこうした政治状況を作った責任の一端は、あそこの自分達の政治判断にあった、という反省あるかな、菅直人や今の立憲民主の中枢に。俺には全く感じないんだな。俺はその反省から枝野は立憲民主を作ったと勝手に思っていたが、その後の彼の話を総合すれば、党首が野田の時、その前の菅直人の時の敗戦理由を小沢や鳩山のせいだと思ってたんだなと理解するよりほかないからね。

民主党政権と一口に言っても鳩山由紀夫と菅直人の間には大きな断絶、変容があった事は押さえておきたい。今の政治の惨状の種は鳩山→菅の時に蒔かれクーデター的に生まれた菅、そして野田という傀儡を経て安倍になって芽を出したとも言えるわけで。前にTwitterには書いたけど今度機会があれば中曽根政権下で行われた様々なネオリベ的政策の多くがその前の鈴木善幸内閣の時に始動していたという点はこちらにも書いておきたい。安倍政権下で行われていた極右、保守リベラル的政策が菅、野田政権下で始動していたこと、小泉政権の改革の発端が橋本政権の時に始まっていたのもこれと同じ構図だ。

日本の左派が兵站を考えられないのは今に始まった話ではないけど「誰からも責められない答え」を欲しがるあまり、民草が社会で味わってる痛みや歪みを理解できず、自分の中にある「正義」を優先させ政治的戦略を軽視し、おろそかにした挙句、保守の巻き返し、そして長期政権を許すというこうした同じ失態のパターンを繰り返し、今も再生している。大連立構想を潰して福田でなく安倍の芽を残した挙句に民主党崩壊のきっかけ作ったってことについての菅直人の反省の弁をまだ俺は聞いてない。社民連、さきがけ時代の支持者だった者としても、政治家菅直人には引退の前にそこへのケジメはきちっと求めたい

俺は小沢一郎という政治家は好きではないけど、だからと言って、西松事件で小沢を失脚させたこと、そしてそれに当時の民主党中枢が異を唱えなかったことは痛恨だったと今でも思う。その後の流れを見ると尚更にね。あれで二階や石原がつぶれるというならわかるよ。小沢はほとんど関係ない話なんだから。無茶苦茶だよ

いつの時代でも検察を使って権力を動かそうとすると碌な事が起きない。民主党の連中が、政治的に小沢を潰そうと思うなら堂々と政権取らせて政権を回させてみて、結果を取らせて真正面から対峙して潰せば良かった、それだけの事だった。

あそこで生まれた歪みが今の凄惨な政治状況を作っている事、忘れちゃいけないと思う

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