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「The Girl From Munich」by Tania Blanchard.
オーストラリア人作家の小説。私立校で教えていたときに図書館で借りたけど、もう一度読みたくて購入。
ヒットラー政権下のドイツで暮らすロッテ。幸福な未来を夢見ていたが、敗戦後のドイツでの混乱と危険の中、今までの人生をかえりみて生じた愛と自由と国と家族の義務についての疑問。

大戦のドイツから見た第二次世界大戦の小説は、連合国側の小説ほど一般的ではない。多くの人々を苦しめた混乱、避難、家族の崩壊にをドイツ人側から見た小説で、著者が祖母から聞かされた当時の状況から触発されたそう。一人称で書かれる文章は読みやすく、しかしひとりの女性の人生を変えた戦争について考えさせられる。
続編が2冊出ているので、これをさらっともう一度読んでから買いたいと思う。

とても興味深いです!同じ敗戦国ですが、戦時中の反省から人権教育を徹底しているであろうドイツと、今は右傾化の甚だしい日本と、どういう風に違うんだろうと最近思っていたところでした。
円安で洋書が高いかもしれないので、電子書籍で探してみようと思います。ご紹介ありがとうございます!

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