現代と違い、物語=フィクションの地位が格段に低かった平安時代に、あれだけの長大な作品を書き継ぐには、余程の情熱と覚悟が必要だったはずです。途中から彰子や道長といった支援者に恵まれたとはいえ、「漢詩より、和歌より、私が読みたい、そして書きたいのは物語」と、世間一般の価値観とはあえて一線を画す強気と根気が、執筆の源にあったのではないでしょうか。
『フェミニスト紫式部の生活と意見 ~現代用語で読み解く「源氏物語」』(集英社学芸単行本) | 奥山景布子
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