ジェンダー不平等の解消に向けて | 東京大学
> 他の欧米先進諸国でも、性別役割分業が明確であった時期はありました。その多くの先進諸国では分業の時期を経たあと、次第に状況改善への努力が繰り広げられ、女性の就労率の上昇や権利の向上につながりました。それに比べて日本では、克服への“もがき”が充分に発動されてきませんでした。「戦後日本型循環モデル」と「日本型福祉社会」の幻想が一世を風靡し、経済成長期の日本の成功体験として記憶されてしまい、ジェンダーバランスの変革が起きにくい状態が続いてきました。バブル経済が崩壊した90年代初頭以降、「戦後日本型循環モデル」は教育・仕事・家族の全ての領域間の関係において破綻に向かっています。人口減少や少子高齢化が進み、賃金が上がらず困窮者も急増する今、「日本型福祉社会」も破綻しています。今後社会を維持するためには、ますますジェンダーバランスの変革が求められます。
政府が新自由主義的に自助を振り回すのってオイルショックからあるのか
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/z0405_00028.html