二村さんの言い分はめちゃくちゃ分かる一方で、一応言っておくと、出版流通網が成り立っていたのは大都市圏ですら過去の話で、送料含め諸々が値上がりしインボイスが始まろうとし2024年問題がもうすぐという状況で、送料無料で少数の本を即日届けてくれというのは無茶というのもある(なぜAmazonがそれを成り立たせられるのか、も考えてください)。
少なくとも15年以上前からこのままではやばいと言われ続けていながら変わることができなかったわけだけど、じゃあ業界の仕組みを改革すれば解決するのかというとそういう話でもなくて、自分としては各々の原点に立ち返って考えるべきだと思っている。
はっきり言えばこれも構造の問題であって、いよいよ大手がやばくなって結局最も立場の弱い者(出版業界の場合の書店)に皺寄せがいってしまうというのは、他の業界(というか日本社会自体)にも通ずる話だと思うから多くの方に読んでほしい。
スイミーのように連帯することはとても大切で正直それしかやりようがないと思うのだが、その矛先を向けるところを間違えてはならない。