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コリンズ『月長石』感想 

ウィルキー・コリンズ『月長石』を読みました。面白かったんですがとにかく長い、思わずhimmlische Längeとでも言いたくなる長さです。それでも、群像をそれぞれ独特の味わいのあるキャラクターたちの視点から語らせるという手法や、クライマックスに事件の再演が来るという構成の妙などでその長さを読ませてしまいますね。謎のインド人が出てくるところはのちのホームズなんかを思い起こさせますが、エキゾチックな登場の仕方のわりにその行動がかなり合理的に説明されているのが印象的でした。
あと、これは完全にヘッドカノンの類ですが、ジェニングズにクィアの波動を感じてしまいました。レイチェルと二人でフランクリンを見守るところとか…….

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