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カラスビシャク 別名:半夏(ハンゲ)
和名はカラスが使うほど小さな柄杓に見立てたことから
別名は文字通り、夏の半ばに生えることから
暦の『半夏生』は「半夏」が「生ずる」時期で『半夏生』なので『半夏生』の植物がドクダミ科のハンゲショウではないことは知っていたけれど、実物を認識して見たのは初めて
「これが半夏生の半夏!!!」と思いながらしみじみ眺めた

生では毒草だけれど根茎が生薬になるので、農家の人々はこれを掘り貯めたものを薬屋に売っていたそうで、へそくりの語源の植物だったりもする
(球茎から茎がとれたあとがへその形に似ているらしい)

見た目も形も地味なのに、とても生活に根ざしていた植物なのだなと思う
これが生ずるのをみて暦の候に取り入れていることを考えると、昔の人々の草木への観察眼や知識の深さにつくづく恐れ入る



[ Pinellia ternata ]

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