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封建制度のメリットとデメリット

地方のことは、その地の有力者に統治してもらうのが無難です。
王や中央政府のやり方が通じるとも限りませんし、国のあらゆる場所で共通するルールを作るというのは、それはそれは大変です。
なので彼ら在地の有力者(よーするに豪族)をその地の領主として認めたら楽に広い国土を統治できます。
デメリットとして、前にも書きましたが王のいうことに従うとは限りません。
手柄をたてた人に領地をあげるのなら、まだ「恩義」として忠誠を得られますが、もとともとその地の有力者を領主にしたなら、彼らにしたら「先祖代々の我が一門の土地」なので恩義などありません。

なので王が自分のいうことを聞かせたい場合は、しばしばその折衷案をとります。
王の近くは自分の直接支配。
地方は目も力も届かないので封建制度による統治。

国が強くなって王の力が増せば、このまま全土を中央集権の直接統治になり、各地の領主は中央から派遣された人になる。
国が衰退する場合はこの逆ベクトルです。
衰えると全土の掌握が無理になるので地方は封建領主の支配、近い場所だけ直接支配になる。
それすら難しくなると全土が封建制度の支配となって、もう王とは名ばかりでちょっと広い領地の領主さまと同じになる。

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