第1巻読了。
マツリカとキリヒトが次第に距離を詰め信頼関係を構築しながら二人だけで通じ合う会話の方法を習得していく過程が興味深い。物語は序盤かな。不穏な気配も。続きが楽しみです。
そして、この著者の語彙力がすごい。ちょっとした物事、単語を表すのにも、豊富な語彙の中からいろいろ意味や背景も踏まえて取捨選択していることが伝わってくる。作家さんはみなそうなんでしょうけれども、特になにかそこに強い思いを持っておられるように感じながら、見馴染み、聞き馴染みが少ないのになんだかしっくり受け止められる色とりどりの言葉も楽しんでいます。
余談ですが…。
十二国記ファンゆえ、タイキ、キリンという名前に心が勝手に反応しちゃう。