エドワード・ケアリー著 古屋美登里訳『望楼館追想』(東京創元社)が、創元文芸文庫の翻訳部門第1弾としてとうとう復刊するんです(1月27日頃発売)。めでたい! 文春版に続いて影山徹さんが新たに装画を描かれ、ケアリーさんの挿絵も増え、皆川博子さんの解説も再録されています。これが売れて『アルヴァとイルヴァ』の方も復刊されることを願うばかり。

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古くて奇妙な集合住宅、望楼館に住む癖のありすぎる孤独な住人たちの物語。いつも白い手袋をしているフランシス・オームが、生きた彫刻の面接を受ける場面とか、奇妙なエピソードの数々が最高なんですよ。ラストの「フランシス・オーム愛の展示品」の箇条書きの品々を眺めてるだけで幸福感が。

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