p239-241 "正の強化の利点ー人間はこの二種類の管理のもとで、それぞれ異なった感じ方をすると、論文の執筆者らは言う。罰によって管理されているときには、まさに管理されているように感じる。「罰を避けるための行動は、『しなければならない』ことだと解釈されるため、被験者は行動の自由が侵害されたと報告する」。一方、正の強化による管理はその反対で、管理されているように感じない。それはおそらく、強化されている行動を、「しなくてもいい」からだ。「行動は、自らの決定の結果として報告される可能性が高い。喜ばしい結果をもたらす行動は、自分が『やりたかった』とか、自分で『選んだ』と説明されることが多い」と著者は述べている。"
p203-206 "人間と仲間になるー博士はオウムに人間の群れを与えた……高校生だ。高校生たちは……大きな群れの代わりになった。……これを三カ月ほど続けると、オウムの羽根抜きは半分に減った……温室のおかげで「恐怖」が減った。歯に覆われた木の枝にとまって身を隠すことができたので……本能的な恐怖が刺激されなくなったからだ。また、生徒がオウムにとって群れになったので、「パニック」システムも刺激されなくなった。"