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今日は新任教員が自分の研究を紹介するイベント。良い企画だと思います。

皆さんライフヒストリーと絡めて、研究のきっかけを語っていらした。私もそうしたけど、こういうのはホントに現在から過去を想像・創造している面があって、ストーリーは面白くても本質的にはフィクションではないかと思います。

だからこの話題の扱いは少し慎重になってしまう。自分の場合は漢語アクセント史研究をやっていることは、たぶん台湾ハーフとしてのルーツが関わっている。でもそれを語ると、その属性と研究が強固に結びつくでしょう。

見え方としても自分の無意識としても、そういう意味づけで研究を拘束することは多分良くない。本当はもっと多面的で複合的な出会いや要因が、今を作っているはず。だから自分のこれからも多面的に開かれているはず。

ということでルーツからの語りは、今日はしなかった。機会があればそれはまたでいいでしょう。語りはいつも開かれているのだから。

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