北京清華大学で共同研究集会を行ってきました。行って、二日間仕事をして、午前の合間に懐かしの頤和園を巡って、弾丸ツアーで帰国しました。クッソ疲れたけど、充実感があります。
初めて北京を訪れた1989年、そして1996年、2007年、2024年とどんどん顔を変える街ですが、とうとうほとんど知らない街になってしまいました。ある種の理想的な管理型社会主義というのでしょうか、ごみひとつなく犯罪率も低く、街並みは整然としている。中心部は観光目的もあって古い街並みを残していますが、周辺部はビルが建ち並びマックやコンビニ、高層ビル、電動自動車、そして電子マネーに地下鉄、往事を知る者で驚かない人はいないでしょう。ここはどこだ。
写真は清華大学のなか。学生は全寮ですし、教職員も家族で住み着いていることもあり、文字通りの学園都市となって生活に必要な施設は全てあります。大学構内に11万人居住しているのだそう。大学の敷地が拡大するにあたって立ち退きも行われたようですが、今もまだ立ち退かない/立ち退けない人が塀で隔てられています。地価が上昇しすぎてもう買い取れなくなったのだとか?
急激な近代化のスキマから生活の匂いがいびつな形で垣間見えます。旅人としてはそこに薄暗い魅力を感じざるを得ません。 [添付: 7 枚の画像]