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山下達郎の音楽は好きです。しかし本日のサンソンの話はいただけない。

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確かに音楽的才能や業績は、作り手が仮に犯罪者であっても、違う次元の芸術作品として受容することは可能でしょう。しかし加害—被害の構造で自身も利益を得ながら、そのことを「知らぬ」で通すことは無理筋と思われます。

僕は一部の芸術に関わる人が、あるいはもしかしたら人文科学研究に関わる人にもいるかもしれないが、芸術や研究のために誰かが加害されている構造を、その構造に身を置きながら知らん顔をするのはおかしいと思っています。巨大な構造のなかで自分が実質何もできないとしても、その構造を知って受け止めることは最低限必要なありかただと思います。

恩義やご縁はとても大切だが、それこそが問題を隠蔽してしまうのだということ。ハラスメントの基本構造でしょう。山下達郎のような音楽至上主義のようなものは、希有であると言えるが、反面悪い意味でピュア=稚拙であるという弱点があった。今回それが露呈したようで、芸術へのイノセンスみたいなある種の幻想がすごく悪い方に出てしまった事象であると思う。

「姿勢が気に入らないなら音楽を聴くな」というのは居直りに感じました。本人も内心は忸怩たるものがあるのでしょうが、もうどうしようもないのでしょうね。

それなりの理屈もあるんでしょうが、そういう発言には稚拙さを感じてしまいますね。ヤマタツ、しっかりしてくれ!という気持ちです

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