懐かしくってもう少し。
ジョー・ケリー『I Kill Giants』は、内的世界における巨人と現実世界の困難を重ね合わせた名作。これが2012年か。
https://www.amazon.co.jp/dp/4091886094/
で、ポストエヴァではあるが、2000年に松本大洋『GoGoモンスター』。
https://www.amazon.co.jp/GOGOモンスター-松本-大洋/dp/409179341X/
でも考えてみたら『鉄筋コンクリート』ですでにそういう物語は扱われていた。さらに振り返れば村上春樹『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』にも同じ匂いがある。このあたり、東浩紀などが語っているのかもしれないが、僕はあまり勉強したことはない。
一般的に、個人的な関係が世界の成立と直結していて中間(社会領域)がない、ということがセカイ系の定義のようです。エブエブはもっと家族の物語、移民の家族の物語に重心が置かれていて、社会領域もそれなりにすすけて見える。SF要素抜きでもお話が成立するようにも思った。その意味ではセカイ系というのとはちょっと違うのかもしれませんね。