子育てに最適化して転入率が爆増と噂の流山市、南流山駅に降りた。確かに子連れが多い。つくばエクスプレスに乗り換え、さらに子育て特化に名高い、流山おおたかの森通過。名付けに滲む郊外感は一昔前のオシャレ文脈でいうサバービアなのかな。車窓からの風景は立川に似ている気もします。これが令和の勝利パターンか。
埼玉県所沢市にも大鷹が住むという森はいくつかあり、自称大鷹の森はいくつかあるが都市の売り方としては圧倒的に負けてますね。駅前にはショッピングモール的な何か。
ところで、山形でもそうでしたが、地元商店街が伝統と文化を掲げて街の活性化を叫ぶ時は大体惨敗で、割り切ってイオンの力で町おこしをしている場合は転入率が高い。街の衰退を伝統に頼るのは、即効性のある問題解決の方法として正しくないのでしょう。文化資源の活用はもっと時間をかけて、漢方薬のように体質から変えていくようなところがあると思う。せいぜい短期的に観光で儲けるのが関の山で、イメージを消費するだけでむしろ長期的には衰退をもたらす。
文化的なものを育てるには、役に立たないものを平時から楽しむ精神が必要で、合目的的なあさましさとは相性が悪いと思いますね。経済界がとなえる文化政策が大体こけるのはそういうことでしょ。