中古でちょっとした安いスポーツ車を買ったのが今年の2月。6速のMTガソリン車で、まあこんな車で遊ぶのも最後と思って買ったのだが。
なーんか変なのよね。道路の凸凹で振動する度にステアリングの奥の方からカラカラ音がする。中で何か硬いものが転がってるような音。で、ステアリングのアソビが何か変。なんというかフワフワというかモニョモニョというか、まあこちらの意向を無視して突然にあらぬ方向へガンッと振り切れてしまいそうな感覚。慌てて戻せば戻るのだろうけれど、高速でそんなことが起これば命に関わる。で、ディーラーへ持って行った。保証の期間内なのでね。
そしてここからが苦難の道なのよ。女がMT車に乗ってやって来てステアリングがどーのアソビがどーのと言い出す。あちらにしてみたらウザいの一言でしかない。女のくせに。どうせ何にも知らないくせに。だいたいMTなんてまともに乗れるの?その車FRだけど大丈夫?その空気の中で感じている車の不具合と修理して欲しい旨を伝えなきゃならない。
1度目はブレーキにオイルを差しステアリングのどこかをネジ締めして終わった。そーいう外側の不具合じゃない。中から異音が聞こえるんだ。

ステアリングのアソビについてはもう感覚のものなので伝えようがない。走行は安定してるの一点張り。「いやいやいや、このアソビ危ないやつですよ。高速乗ってくださいよ。サーキットでもいい。おたく持ってますよね?そこで高速コーナリングしてみてくださいよ。このステアリングはマズいです」「はあ?いやいや、何も感じないです。安定してます」の堂々巡り。
そんな訳で日をおいて次のアポを取り、その間に不具合情報を調べる。そしたらありましたよ。どうやら名物の不具合らしく、だがリコール対象にはならずシレッとモデルチェンジで不具合を解消している。言わば我が愛車となったモデル特有の不具合。パワステユニット内のプラスチックギアが粉々に破損してしまうというやつ。粉々に砕けた部品がステアリングの奥で振動のたびにコロコロ転がってるのだ。そして、この修理には20万ほどのお金と1日の作業量を要する。
保証期間内だからこちらに負担はないものの、ディーラーからしてみれば厄介なものを持ち込みやがって案件だろう。だから知らぬ存ぜぬと来たんだな。
で、それらをプリントアウトしてアポ日に持ち込む。「あー…ネット情報ねえ…私らネット情報は

見ないんですよ」プリントアウトしたものには目もくれず、「でもね、シャーシの部分に怪しい所がありそうなんでそれを交換します」
一貫して"オンナの言うことなぞ本気では聞けん"を崩さない。まあこういう扱い慣れてるけどさ。で、ステアリングを見てくれというこちらのお願いは一蹴されシャーシ部品の交換。当然だが異音は消えず。
「ありゃま。いやあ、ステアリングのパワステ部分かシャーシかどちらかだと思ってました(←ん?)。1/2の確率に外れちゃいましたね。じゃあ次回はパワステ部分の交換をしてみます。が、何せ大きな修理を2回もやってるんで時間を開けないと書類が通らない。1ヶ月後にまた来てもらえます?」
という訳で1ヶ月後、またもアポを取り修理依頼の書類を書き、やっと念願のパワステユニット交換にこぎつけた。それが先週。
戻ってきた愛車の安定していること。コーナリングも加速も安心安定の願っていた通りの走り。いやあ、ここまでの半年間長かった。やっとまともに走る車になったぜ。
トヨタさん、不正問題で大変だろうけどステアリングなんて命に直接関わるような部品の不具合を放っておいてもいけませんぜ。頼みますよ。

@salaii 長い道のりだったのですね! そうまでして客が諦めるのを待ちたかったのかと勘ぐりたくなります。結局ディーラー自身にとっても時間の無駄になったんじゃないですかね…。

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