ある人がその所属する社会構造から不利益を被っていると主観的に考えるかどうか。
エリートであればあるほど主観的により報われなければならないと考えるのも自然な傾向。
自身の所属する社会の構造ゆえにエリートである自分が報われないと主観的に考えるからこそその社会の構造に起因するとその人が考える不正義に憤りを覚える。
ここで今の社会ではエリートほど成功(収入が多い・社会的地位が高いなど)=努力を重ねる道徳的な人物、失敗(収入が少ない・社会的地位が低い)=努力しない愚かで道徳的に反している人物との判断基準を無自覚により強く内面化している。
ここでこの判断基準は今の社会規範に反するものだと明確に認識できれば右派の提供するスケープゴートには飛びつかない。
認識できない「報われないエリート」は今の社会だと必然的に右派の提供する物語をチェリーピッキングしてなんらかの文脈に置いて弱者を逆恨みするようになる。
社会的な構造を起因とする問題についての解決方法が右派のものになること=弱者への逆恨みだよ。