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サンデー2023年14号感想


 「MAO」は登場するキャラクターのほとんどが過去の因縁を引き摺っており、因縁に紐づいたキャラ同士の相関関係が数々のドラマを生み出しているところにその真の面白さがあると思ってます。

 しかし今回登場した流石は、そんな「MAO」の世界の中では珍しい、単に金を稼ぐためだけに不知火に雇われている(いい意味で)単純な性格の兄ちゃんであり、思想的な偏向もないというかおそらく何も考えておらず、今回でも「生贄を救えとは言われてへんし、おれは金にならん仕事はせいへんのや」と言っていたにもかかわらず、生贄の少女がかわいいと知った僅か3ページ後には「こないかわいい子が殺されるんを放っとけ言うんか?」とか言い出してしまう程のお調子者でもあります。
 つまり彼はこのマンガにおいては貴重な「極めて判りやすい性格のキャラ」であり、いわゆるコメディーリリーフな立ち位置にいるものと理解しています。

 今回の話は「人身御供の因習が残る陰惨な村」が舞台ですが、流石が何だかんだで因習を破壊して生贄の少女を解放する形に物語が収斂するのではないか、と期待しております。

 まあコメディーリリーフな役割のキャラとはいえ、流石は割りと平気で人殺すので、あの村が大変なことになるのは間違いないと思いますが。

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