昨日見つけたバッハの、色々な作曲家のコンチェルトをチェンバロ独奏用へと編曲した曲を聴いていて思った。
【参考動画】
以下は2時間半ある長大な動画なので、聴くなら一部だけ取り出すのが良い。
https://www.youtube.com/watch?si=2lKs7d42YlhLkeaY&v=rlqBb9pkbdg&feature=youtu.be
意外とバッハのこういった協奏曲からの影響は露骨といえる程までに前面に出てきているように思われるにもかかわらず、一般にはあまり意識されていないような気がする。
多分バッハ=対位法/フーガの使い手というイメージが邪魔をして、バロックのコンチェルトにおける集団と個の対比、前景(?)と背景(?)といった所謂バロックらしさに意識が向きにくくなっているのではと思う。
とはいえバロック的な和声面や構造面※でのわかりやすさや聴きやすさを、それ以前の時代のわかりにくく複雑な音楽と融合させてしまったのがバッハの功績かなとも思うので、バロック性(?)があまり注目されないように感じられるのも仕方ないのかもと思う。
※楽曲の形式構造やフレーズの構造、旋律と伴奏といった役割分担といった構造
そしてバッハの、前時代的なスタイルへの傾倒が同時代の音楽へ栄養を供給していたのかなとも思う。実際は同時代のみならず未来をも照らす結果になっていたと思います。