もし自分に何か重大な病気が見つかって誰かに連絡をしておく必要が生じた場合、自分は誰に連絡するだろうか。
多分血縁者に連絡しておくのが筋なのだろうけれど、実はあまり気が進まない。
では他に誰に連絡しておくのかというと、これもまた思い浮かばない。
アウグスチヌスは死ぬ1週間位前から人を遠ざけていたと聞いた事があるのだが、死に至る前であれ大事な瞬間なり何かを迎える前であれ、そういう時には一人でいたいものだと最近よく思う。
もし誰かに会うなら、全くの赤の他人が良いような気はする。
こうした一連の思考の過程にはどんな心理的な背景が潜んでいるのか自分でもよく分からないのが、少し探ってみる価値があるのかもしれないと思った。