ゲルギエフ氏のプーチン大統領と仲が良い事を理由として、同氏の関わる演奏会か何かがキャンセルされただとかいう話を耳にした。
これを聞いて自分が思い出したのは、ヒトラーに対するフルトヴェングラーの話である。
戦後の非ナチ化裁判とかいうものにおいてフルトヴェングラーは「Beethovenを演奏する事はナチスへの抵抗を意味するが故に自分には落ち度がない」というような論を述べたと自分は聞いている。
(↑真偽を確認していません、要注意)
ではプーチンと仲が良いからといっても、ゲルギエフ氏がBeethovenを演奏すれば彼の落ち度なるものは減ずるのだろうか?
また、Beethovenの音楽に果たしてそんな力があったのか?
フルトヴェングラーが振るBeethovenにはそのような効用があったのだろうか?
そんな説を真に受ける人がいる程にBeethovenやフルトヴェングラー、ひいては音楽芸術には人々を解放しファシストに抵抗するだけの謂わば根源的ともいえるような力があると思っていた人がいたのだろうか?
真偽を知らぬまま考えた事柄ではあるが、それでも考える材料を色々と提供してくれるニュースと話であった。