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昨日の日本プロゴルフをテレビで視ていて、疑問に思うシーンがあった。

勝負どころの15番ホール。バチバチの首位争いをしている平田選手と上井選手に対し、2打目地点に向かう間、ラウンドレポーターがマイクを向けて直接インタビューをおこなっていた。まさしく試合の真っ最中に、だ。

テレビ局は選手の了解を得たうえでのことだと説明していたが、だとしてもこれは「さすがにやってはいけないこと」ではないか、と感じた。勝敗を決する試合の流れに、ほかでもない部外者が影響を与えかねない「干渉行為」だからだ。

戦いはプレーヤー本人たちのもので、だからこそ、プレー判断や戦略、メンタルの動き、あらゆる機微はプレーヤー自身が全て請け負って処理するべきものだ。そこにノコノコやって来て話し掛けてしまう、その行為だけで、選手のそうした機微に影響を与えることは避けられない。

結末としては、このインタビューの直後、上井選手はグリーンを狙った2打目を池に落としてダブルボギー。平田選手はバーディーを奪い、そのまま優勝を手にした。こういう結果に終わったから言うのではない。プレーヤー本人らは「影響はなかった」と語るだろう。当たり前だ。

素晴らしい戦いだった。だからこそ思う。あのテレビ局の行為は、この戦いを冒涜するものだった。

人気低迷にあえぐ日本男子ゴルフ界も、それを取り巻くメディアも、人気回復のために「なにかしなければ」という気持ちがあったことは想像にかたくない。それは理解できる。

だけどね、やるべきでないことはやっちゃいけない。他にもやりかたはあるでしょう。あのインタビューだけは、本当に残念でならない。

てなことを、東スポあたりが書きそう。ていうか、東スポくらいしか書いてくれなさそう。

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