ステファン・テメルソン「缶詰サーディンの謎」
チェスタトン×ウィトゲンシュタイン÷ゴンブロヴィッチ=テメルソン
炸裂する黒いプードル爆弾、二人のダンシング・ガールズ、
天才少年の秘められた数式ノート、そして缶詰サーディンの謎……ポーランドの前衛作家による奇妙奇天烈な哲学ノヴェル!
物語は一人の文豪が列車の中で頓死するところから始まる。残された妻と愛人は恋人同士になりスペインのマヨルカ島に移住、そこに女占い師と息子の天才少年、下半身不随の哲学教師とその妻子が現れ、さらにポーランドの将軍の老いた娘やキャプテン・カサノヴァなど多彩な人物が入り乱れ、誰も予想できないラストへ向かう――イングランド~マヨルカ島~ポーランドを舞台に、哲学・歴史・政治・数学・言語をめぐる異常な考察が展開、バートランド・ラッセルに「ほとんど世界そのもののように狂っている」と言わしめた鬼才ステファン・テメルソンの奇想と脱線に満ちた長篇、本邦初紹介!
こんなあらすじの怪作が近々国書刊行会から刊行されるのでものすごく気になる。