いわゆる「クラス替え」の存在しなかった高校専門コースの3年間、私達生徒を受け持ってくれていた元担任のおじいちゃん恩師がいて、その家へとまた遊びに行く。
卒業してから定期的に招いてもらっている。
おじいちゃん恩師は今、理由があってひとりで生活しているので、こちらも様子を見に行きたいと考える瞬間が普段から多い。
私達は在学中、あまりにもエネルギーが有り余っていた、ちょっぴり元気すぎる(オブラートに包んだ表現です)生徒だった。
この先生をして「お前らはリトル・デビルども」と言わしめるくらいには沢山のご苦労とご迷惑をかけたのだけれど……
こうして卒業後約10年が経過しても、単純に存在を忘れずにいてくれていることが皆、嬉しい。
今後も相互に困ったことがあったら助け合える関係が築けるよう、日頃努力しているので、これもまた友達同士で協力して暮らして行こうとする試みの延長線上にあるなとも思う。
遠い場所に住んでいる身内を思うのに似た、けれど確かに他人である存在との間に見出している何か。
それに呼び方、名前はない。