ツイッターで「#わきまえない女」というタグを作ったのはわたしなんですが、
このタグはトランスヘイターの使うものになってしまい、そのことをずっと後悔している。わたしが悪いんじゃないとは思いますが、タグがどんな使われ方をするか作った本人にはコントロールできないもんだな。
このタグについて取材の申し込みが2件くらいあって、普段は取材の申し込みって「せっかくですがお断りします」の一言しか返事しないんですが(断る理由を説明する義務はないと思ってる)この時ばかりは言葉を尽くしてすごく丁寧に「なぜこのタグを作ったことを後悔してるか、取材には応じられないか」を説明した。返事はなかったけど。
ある本屋さんが企画した「好きな作家と最近読んだ本を言って、店主に本を選んでもらう」という企画で、わたしのために店主が選んでくれた本の中にトランスヘイターの作家の作品があり、わたし自身は「なぜ彼女がそういう思想に至ってしまったのか」を知るために著作を読むこと自体はやるけど、これをSNSで公表することはできないなって思って、選び直してもらったことがある。そのときに「なぜこの作家の本を選び直して欲しいのか」をしたためた、店主とのメールのやりとりは、今でもたまに読み返して勇気をもらっている。人間の誠実さについてのとてもいいやりとりだった。