スリランカ人ナヴィーンさんの裁判。
裁判所は、
政治的な理由の難民申請を退けたうえに、ナヴィーンさん・なおみさんが婚姻していることを理由に在留許可が出せないのかという点について
「婚姻関係は不法残留という違法状態の上に築かれたものだった」
として退けています。
現実に存在する、人と人の関係を「違法状態の上に築かれたもの」といいきる冷たさ。
作家の木村友祐さんがナヴィーンさん・なおみさんのことを取材した文章で
「仮放免状態の夫と暮らす/暮らした日本人の妻たちのお話をうかがっていて、あることに気づく」
「それは、国家および国家の意向に従う入管が家族の形を決めている疑いである」
「国家が上から家族の形を規定する。いわば「官製家族観」。その何が問題なのかといえば、そこから外れているという理由で、いつまでも夫に配偶者ビザも在留特別許可も出ないからだ」
https://imidas.jp/jijikaitai/F-40-241-23-05-G897
と指摘、
今回の裁判、まさにこの通りになっています。
基準から少しでも外れたらすぐ排除するのではなく、
なるべく、いろんな人が共に暮らせる社会をつくっていくための司法であってほしいです。