BTs
件の作家氏、書いていることのナイーブぶりに、若い人なのかと思いきや、1965年生まれで60才近い方でびっくりしました。
文中で例に挙がっている「外国人差別反対」とか「生産性で人を判断するのはダメ」とか、そんなことは人として当たり前の発言ではないでしょうか。
この程度の発言をするだけで、そんなに葛藤があって苦しかったのなら、もともと関心の比重が「正しさ」の追及ではなく、「マジョリティの側にいること」のほうにあるのでは?という感じしかしません。
「個人語」としての「文学」とやらをやることを決めたなら、そこから「消費」され尽くされることのない強靱な言葉を発せられると信じられるなら、どうぞ、そうしてください。
社会的弱者の味方をするという、この程度のマイノリティ性にすら耐えられず、「正義カルトの左翼が悪い」とわら人形をつくって、闘わない言い訳をしながら「マジョリティ」のなかに座り込んで発信し続けようとする人に、そんな強度の文学が達成できるとは私には到底信じられませんが。
「作家」氏がそうやって言い訳と悪口をこね回しているあいだ、
私たちは、少しでもまともな社会をつくるための歩みをそれぞれに進めていくだけです。