『ルポ 低賃金』(東海林智)を読んでいたら、第7章で扱われているのは「非正規公務員」でした。
集会「非正規公務員を政治課題に」を議員会館で行った、当事者の団体である「非正規公務員voices」の話から始まります。
「非正規公務員を政治課題に」という呼びかけ、本当にそうだと思います。
お金を節約するという観点というからでしか物事を考えず、
暮らしていけないようなお給料で雇ったうえ、必要がなくなったとか無期転換はできないとか、理由にならない理由で簡単に首切りをする。
それが本当に役所のすることでしょうか。
この章の最後は、新自由主義でボロボロになった「公共」を取り戻す動きが世界的に始まっていること、日本でも杉並区のように、「公共の再生」を掲げた首長が登場しはじめたこと、そして、当事者である「非正規公務員」自身も声をあげ始めたことを挙げ、
「そこに、この社会が公共を取り戻していく希望を見る」という文で終わっています。
東京都も、「公共を取り戻す」方向へ歩みはじめるべきではないでしょうか。
さまざまな市民が、共に生きていける、公正な社会に。
都知事選がそのきっかけになることを願います。