万博に沸く大阪で葬儀博覧会開催を進めるというブラックコメディ――春日太一の木曜邦画劇場
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この映画、「とむらい師たち」。以前アマプラで見ましたが、めちゃめちゃおもしろいです。
三隅研次、勝新太郎、伊藤雄之助って、顔ぶれだけですごい豪華さなのですが、基本的に(当時の)大阪万博を批判する姿勢につらぬかれた、娯楽映画です。
似たテイストの作品として、田坂具隆「スクラップ集団」があります。
(というか、原作が同じ野坂昭如なので似てて当たり前かも)。
こちらはレンタルで見ましたが、めちゃめちゃおもしろいです。
出演の顔ぶれを見ると、「あ、”寅さん”っぽい映画かな」と思うんですけど、話がまったく思ってもみない方向にころがっていく映画です。
(私は、寅さんも好きですが)。
「高度経済成長」のなかで、社会が目をそむけようとするものを、ブラックユーモアの形で突きつけて描こうとする姿勢が、昔の文化産業にはあったのだなぁと思います。