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「ありがとうー」と大きな声で挨拶をする主演の上原謙(バス運転手役)が印象的な「有りがたうさん」(清水宏監督・1936年)という映画があります。
(私は、以前ネットでレンタルして見ました)。

主人公が伊豆の山道でバスを運行するなかでいろんな人が出てくる、全体的にのんびり進んでいくお話です。

その中で、朝鮮半島から働きに来ている父娘のエピソードがあります。その人たちは、バスに乗ることはありません。(たぶんお金がないからでしょう)。そして、そのお父さんの方は、工事中の事故で亡くなってしまいます。工事の終了後、娘さんは、お父さんのお墓を手入れしてくれるように主人公にお願いしてから、「あたしたち、自分でこしらえた道、一度も歩かずに、また、道のない山へ行って、道をこしらえるんだわ」と呟き、次の工事現場に旅立ちます。

今、BTした投稿を読んで、はっとしました。あの映画は「お話」じゃない、と。

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