フォロー

FF10を終えた家族が10-2を始めたのでちょっとだけ見た。発売当時10の亡霊だったおれは当然発売日に買ったんだけど、内容のテンション感が受け付けなくてがっかりしてすぐやめてしまった思い出がある。今あらためてほんのちょっとだけ内容を見て、当時のおれが何をそんなに嫌がったのかまだつかみきれていないけれど、魔物とのバトルから死者に対する敬意のなさみたいなものをおれが感じ取って嫌悪していたんじゃないかと思った。

スピラの魔物って死んで異界送りされなかった人間の成れの果てなんですよね。10の頃は死者を異界に送ることは生者が死者に引導を渡すこと、それによって生者も否応なく人の死を受け入れざるを得ないみたいな残酷さがわりと序盤から描かれていたし、そのうえで人として死ぬことができなかった命が辿る道の惨さもちょくちょく示されるので命の重さがヤバい。祈り子だって『シン』だってその延長線上にいるし。

そんな重苦しい空気が流れるのも含めて10の世界観が好きだったので、10-2での魔物とのバトルの軽さがヤバく感じる。そのへんの女子がやるならまだしも人の死に触れまくった大召喚士ユウナが元人間を前にしてそういう態度なのかという受け付けなさはある気がする。まだほんのちょっっとだけ見ただけだから今後どうなるかなんとも言えんけど

よく言われる「ユウナのキャラ変わりすぎ」とかよりこのへんの死に対する扱いの変化がおれには合わなかったのかもしれないな。世界は永遠に平和になって、世界を救った17歳は19歳になって、若者は数年でどんどん変わって前へ進むし時代も明るくなった、悲劇は忘れられて時代のノリが軽くなっていくのは当然だし今から思えば別におかしい世界設定でもないんだよな。ただ当時のおれはその世界で遊びたいわけじゃなかったんだよ

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。