滝山病院の実態を追ったETV特集、あまりにもおぞましい内容の連続だった。そして、朝倉病院事件の院長がまた病院を始めて前回と全く同じ手口で金を儲け、多くの命が奪われているという衝撃的な事実。IVHが出てきた瞬間に「えっ!?」と声が出てしまった。本当に、前回とまったく同じことをやってる。
これは精神医療を取り囲む"社会の問題"であると同時に、それを許し、見逃してきた"政治の問題"でもあることも強く指摘しておきたい。
滝山病院の設立は2017年。院長の前歴からして最初の頃は良い病院だったとも考えずらく、6年の間にどれだけの犠牲者が出ているのか計り知れない。徹底した事実確認と厳正な処罰が今度こそ下されてほしい。いや、下されなければいけない。
精神医療の現場や障害者施設での虐待に批判が集まると「きれいごと」「現場を知らないから」という反論が決まって返ってくる。でも入所者に楽園を提供してくれなんて言ってない。殺すな、虐待するな、死ねとか馬鹿とか言うな。そんな当たり前のことが"きれいごと"になってしまう"現場"って一体なんなのか。