知人のパ🇵🇰おやじが、とあるスーフィー詩人の正確なパンジャービー語のオリジナル本の復刻に生涯かけてて、常々、現存してオリジナルとして流布してる文章の結構な部分がいい加減に不正確な、当時と異なる言葉にすり替わってるかを嘆いてる。
今たまたま林檎音楽開いたら、一昨日リリースの、よりによってRahatとArif Loharというパ🇵🇰のパンジャービー系・スーフィー系のビッグネーム2人の歌う、そのスーフィー詩人の詞曲がおすすめに表示された。
これは絶対おやじの地雷だろうと思ってようつべリンク送ったら、案の定、速攻電話かかってきて、この単語はこれではない、ここはこういう発音ではない、とわあわあ言ってた。おれに言われても、パンジャービーじゃあ正誤双方の言葉もわからんし、FBでわかる人たちに向かって伝えてちょうだい…と伝えたw
ついでに面白い小話も聞いた。
おやじ、実は過去にRahatに向かっても正確なカラム(詩)の指南をしたことはあるらしくて、でも、「正しい詩を伝える重要性はわかったけど、うちらはうちらで家業として延々歌い続けてる(一部間違ってるとされる)詩でもう染み付いてるので、正しいものに修正するのは無理」と言われてしまったらしい。
逆に、印度のパンジャーブからおやじの所を訪れた歌手は、おやじの指南を真面目に受け、実際の歌でも軌道修正を試みてたらしい。
残念だけど、ビッグネームほど保守的に自分の家業の継承だけに努めようとするし、出来上がった成功ルートを少しでも外すことはしたがらないのかもなぁ。
Rahatは特に、もはやスーフィージャンルの皮を被ったコマーシャルシンガーでしかないし、その道にフォーカスしてて、スーフィー詩曲を本来演奏するべき聖者廟での活動なんて、もはやほぼゼロだもんね。
もしかしたら巨匠Nusratだったらおやじの話をちゃんと聞いたかもしれん。Nusratはどれだけ自分が世界的に有名になっても、聖者廟での演奏も可能な限り続けてた。
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