ついでに面白い小話も聞いた。
おやじ、実は過去にRahatに向かっても正確なカラム(詩)の指南をしたことはあるらしくて、でも、「正しい詩を伝える重要性はわかったけど、うちらはうちらで家業として延々歌い続けてる(一部間違ってるとされる)詩でもう染み付いてるので、正しいものに修正するのは無理」と言われてしまったらしい。
逆に、印度のパンジャーブからおやじの所を訪れた歌手は、おやじの指南を真面目に受け、実際の歌でも軌道修正を試みてたらしい。
残念だけど、ビッグネームほど保守的に自分の家業の継承だけに努めようとするし、出来上がった成功ルートを少しでも外すことはしたがらないのかもなぁ。
Rahatは特に、もはやスーフィージャンルの皮を被ったコマーシャルシンガーでしかないし、その道にフォーカスしてて、スーフィー詩曲を本来演奏するべき聖者廟での活動なんて、もはやほぼゼロだもんね。
もしかしたら巨匠Nusratだったらおやじの話をちゃんと聞いたかもしれん。Nusratはどれだけ自分が世界的に有名になっても、聖者廟での演奏も可能な限り続けてた。