明日死ぬのも三十年後に死ぬのも同じことだと気付いた夜を、ジャン・パウルは生涯で最も重要な夜と呼んでいる。これは決定的であると同時に無益な啓示である。この啓示の妥当性を私たちが理解するようなことがあるにしても、これとは裏腹に、ここから最後の帰結を導き出すのを私たちは厭うからである。
矢倒オワリ(ex:落伍町)、学研奈良登美ヶ丘