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ルーシー・ウッド『潜水鐘に乗って』(木下淳子訳、東京創元社、2023)
現代の英国南西部コーンウォールを舞台に、超常的なことを含む人生の1コマが語られる短編集。教訓話や娯楽ではない現代ファンタジーの参考になりそうです。
市井の人のささやかな話が多く、個人や家族に終始焦点が当たっている点は好みが分かれるところかもしれません。
夫が海中に棲む人になってしまった老女が、海に行った家族との再会を支援するサービスの3回分チケットを試す表題作。父親と別れて以来ずっと独りの母親を、母が使っているクリームを塗って眺めると母に常に寄り添う男(妖精らしい)の姿が見えるようになる「緑のこびと」等。
tsogen.co.jp/sp/isbn/978448801

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