インド独立記念日なのでまじめな話を。
ビリヤニは、イスラム教徒ルーツの食事と考えられているため、しばしばヒンドゥー教右派の標的にされています。
2016年には北西部ハリヤーナー州で警察に「マトンビリヤニにビーフが使われているのではないか」と市民から多数のクレームが来たことから、警察が同地のビリヤニを採取して科学捜査に回しました。
https://www.bbc.com/travel/article/20161006-indias-biryani-wars
2022年には、パキスタンのビーフビリヤニのもとの写真を加工した画像がfacebookなどで出回り、実在するインドのヨガ&アーユルヴェーダ指導者がこれを作って売っていたという名誉の毀損が行われていたそうです。
https://www.indiatoday.in/fact-check/story/fact-check-patanjali-isnt-selling-beef-biryani-mix-morphed-photo-pakistan-brand-viral-false-claims-2002597-2022-09-20
2023年には、Twitterで9つのアカウントがタミル・ナードゥ州のある町のビリヤニ屋は「ヒンドゥー教徒の客にはドラッグを入れてビリヤニを出しており、食べると生殖能力が奪われる」というデマを拡散し、警察に立件されたそうです。
https://www.thehindu.com/news/cities/Coimbatore/coimbatore-police-register-case-against-nine-twitter-handles-for-fake-post-on-biriyani-jihad/article66878543.ece
どこの国でもインターネットのデマは……という事例です。怪しいニュースはくれぐれも拡散しないようにしましょう。デマは素朴な不安につけこんできます。