ある閉ざされた雪の山荘で(舞台版)褒めたりほめなかったり
初の大手町三井ホール!立地がいい〜駅からのアクセスがべらぼうにいいですね!
ただしホールの中はダメだ、お尻がめちゃくちゃ痛かったです!
野坂氏のXで見たようなパイプ椅子の席だったら本当に最悪だったかも…私は後方の階段状になっている席でして、高低差がすごくあって視界はめちゃくちゃ良好でした。ただし椅子が本当に固かった。本当に。トリコロールシアターより固かったです。でも前後は余裕があって足は楽に伸ばせたし、肘掛けもあったし、多分休憩ある演目だったらもっと楽だったと思う。
が、前半分はほぼ高低差がなく、場所によってはガチのパイプ椅子でした。席ガチャって言葉がありますけど、あそこはガチャって呼べるレベルの差があるかも知れないです。
ただし横方向には広がってないので、サイドからでも見切れは全くなかったです。ステージは常に全体が見えていました。
ひとつ気になったのは出入り口の少なさかなあ?入りは平気なんだけど帰りはエスカレーターに人が大行列していました。
ある閉ざされた雪の山荘で(舞台版)褒めたりほめなかったり
小説は未読ではあるものの先に映画を観ていて諸々設定は把握済み。映画だと現代に翻案されているのが舞台では原作小説どおり1990年代前半だったそうで、なるほど時代が変わるとそこを変えることになるのか〜と言う映画との比較がなかなか楽しかったです。
特殊な設計の建物が舞台のミステリってわりと王道だし、舞台はきっとそこを活かしたかったんだろうな。映画の設定だと建物は別に特殊じゃなくても大丈夫なので…。
と言いつつ、建物を除けばわざわざ1990年代前半のままに据え置いた意味があんまりわからないなあという印象でした。先にご覧になった方もおっしゃってましたが、1990年代ぽさがあんまり感じられないと言うか…30年前っぽさとは?と言う話ですけど、服装や髪型が古いわけでもなく、発言に古さがあるわけでもない。後半の会話でディスコって単語が出てきてお立ち台の話題が出る以外に90年代ぽさはなかった(強いて言えば貴子のスカートが短かったのと温子のパンツがややベルボトム気味だったくらい?)し、前知識なしだと90年代の話だってわからないかも。
ある閉ざされた雪の山荘で(舞台版)褒めたりほめなかったり
ストーリーについてはあやなさんも現実的に考えると誰一人共感できないっておっしゃってましたが、まさかあそこまで酷いとは思ってなかったです。
映画版だと温子はかなりイヤな女で、女優同士も上下関係があってかなりギスってるんですけど、舞台だと温子はわりと面倒見がいいし全然悪い人じゃないので、終盤の意趣返しの悪質さがそこまでに描かれていた人物像と全然つながらなかった。
あさみの人物像についても「演技に真剣に打ち込んでいるし役者としても優れている、それゆえに演技以外の要素で自分がキャスティングから外されたことに納得がいかなかった」っていう、演劇ガチ勢なのかと思いきや「雨宮くんが好きだからオーディションで彼が選んだ役の恋人役をやってみたかった」って言う唐突な恋愛脳が入ってきて、動機とか種明かしとか以前に一人の人間としての一貫性みたいなものが感じられなくて、もうほんとにポカーンて感じでした。
映画版はまだ「いや〜理解不能だけどこういう人もいるかもな」て感じだったキャラだったんだけどな…
動機に恋愛を絡めるならもうちょっとそのへん小出しにしといてもろて…
ある閉ざされた雪の山荘で(舞台版)褒めたりほめなかったり
嬉しかったのは、あやなさんの退場がめちゃくちゃ早かったけどその後の出番が予想外に多かったこと!白ワンピで出てきてツッコミ入れたりするの可愛かったな〜〜!一人だけめっちゃ着替え多くて大変だろうなーって思いながら見てました。
カテコで「赤いセーターの方どれくらいいらっしゃるかな〜」って言ってるの聞いて「そうか、赤がドレスコードだったのか…」て自分の服装を反省しました。衣装がわかってる時は色を合わせる、覚えたぜ。