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笠原和夫『映画はヤクザなり』は「シナリオ骨法十箇条」という有名なシナリオ作法が入っているんだけど、シナリオの執筆について、取材、ストラクチャー、プロット作成などの過程をロジカルに説明したあと、いざシナリオ執筆のくだりになると、ホンを書くというのは正気ではできない作業なので、酒を飲んで精神をめちゃめちゃにしますって書いてあって、怖かった。

ロジカルに構造を組み立てたあと、さらに正気を手放さなければいけないというのが笠原和夫っぽくておもしろいのと、そんなもの真似できるかよという気持ちと両方ある。

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