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ジョン・ノイマイヤーの世界 

改めて反芻してみると、本当に「ジョン・ノイマイヤーという人間の精神世界」なんだなぁとしみじみ噛みしめている。決して見せ場を集めただけのガラ公演ではなかった。

彼の中にはバレエに恋する12歳の少女と、若さ故に好意を素直に受け取れない娘と、不倫と駆け引きに興じる女と、純愛だけれども報われない恋に身を焦がす娼婦と、同性に対して想いをぶつけざるを得ない男と、友人に対して友情を超えた親愛の情を抱く男というような多種多様な、人に対する想いの引き出しがあって、それぞれを単体の作品として昇華させるだけでなく、組み合わせて一つの世界観を提示できる人材なんだなぁ。
ハンブルクバレエに興味を持つようになったのは、たまたま題材として取り上げてリサーチしたのが発端で、それまで特に興味がなかったのだけエド、他のバレエ団とは一線を画す存在感をもっと早いうちから知っていればな、と後悔してやまない。

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